ソーシャルログイン

ソーシャルログインとは?仕組み・6つの主要サービス・導入方法を解説

ソーシャルログインは、ユーザーが普段使うSNSアカウントで会員登録・ログインができる仕組みです。パスワードの入力や再設定が不要になるため、登録途中の離脱を減らせます。パスキーとは競合せず併用できます。本記事では6つの主要サービスの違い、導入前に決めておくべきこと、自社開発とASPの選び方を解説します。

ソーシャルログインとは

ソーシャルログインの仕組み。SNSのIDと自社サイトを連携させ、ユーザーと企業の双方に利点がある
ソーシャルログインの仕組み。SNSのIDと自社サイトを連携させ、ユーザーと企業の双方に利点がある

ソーシャルログインとは、ユーザーが普段使っているSNSやプラットフォームのアカウントを使って、Webサービスへ会員登録・ログインできる仕組みです。ユーザーは新しくIDとパスワードを作る必要がなく、ボタンを1回押すだけで登録が完了します。

従来の会員登録では、メールアドレス・パスワード・氏名などを入力し、確認メールを開いて認証する、という手順が必要でした。この過程はユーザーにとって手間であり、企業にとっては登録画面までたどり着いた見込み客を取りこぼす原因になっていました。

当社の調査では、約78%のユーザーがソーシャルログインを普段から利用しています(ほぼ毎回45.4%、2回に1回11.1%、3〜5回に1回21.2%)。すでに例外的な選択肢ではなく、用意されていないこと自体が離脱の理由になりえます。

仕組み:パスワードを預けずに本人確認する

ソーシャルログインは OAuth 2.0 / OpenID Connect という規格の上で動きます。重要な点は、ユーザーのSNSのパスワードが、ログイン先のサービスに渡らないことです。

流れは次のとおりです。

  1. ユーザーが「LINEでログイン」などのボタンを押す
  2. SNS側の認可画面が表示され、どの情報を渡すかユーザーが同意する
  3. SNSが「この人は本人です」という証明(トークン)を発行する
  4. サービス側はそのトークンを受け取り、必要な情報(メールアドレス、氏名など)を取得する

パスワードそのものはSNS側にとどまるため、導入したサービスがパスワードを保管しなくて済むという利点もあります。漏えいのリスクを構造的に減らせます。

主要な6つのサービスと選び方

対応する6つのソーシャルログインとパスキー認証
対応する6つのソーシャルログインとパスキー認証

国内で使われる主なIDプロバイダは次の6つです。どれを載せるかは、自社の利用者層がどのアカウントを持っているかで決まります。

サービス

向いているケース

注意点

LINE

国内BtoC全般。友だち追加と組み合わせられる

自動友だち追加は別途申請が必要

Google

BtoB、業務系サービス

Apple

iOSアプリを提供している場合

メールアドレスを隠す設定を選べる

Yahoo! JAPAN

EC、比較的年齢層が高いサービス

Facebook

実名性の高いコミュニティ

審査が厳格化している

X(旧Twitter)

発信力のあるユーザーが多いサービス

取得できる情報が限られる

すべてを載せる必要はありません。 選択肢が多すぎると、ユーザーは「前回どれで登録したか」を思い出せなくなります。結果として同じ人が複数のアカウントを作り、会員データが分散します。2〜4つに絞るのが現実的です。

取得できる情報はサービスごとに違う

同じソーシャルログインでも、受け取れる情報の範囲は一律ではありません。氏名やメールアドレスは多くのサービスで取得できますが、生年月日や電話番号は取得できないことが多く、別途フォームで入力してもらう設計が必要になります。

「ソーシャルログインを入れれば会員情報がすべて埋まる」という前提で設計すると、後から作り直すことになります。何が取れて何が取れないかを、導入前に確認してください。

パスキーとの関係:競合ではなく併用

近年広がっているパスキー(FIDO2 / WebAuthn)とソーシャルログインは、どちらかを選ぶものではありません。役割が違います。

  • パスキー……パスワードそのものを置き換える認証方式。端末の生体認証やPINで本人確認する
  • ソーシャルログイン……他社が持つIDを借りて本人確認する仕組み

パスキーは端末に紐づくため、機種変更や複数端末での利用に配慮が要ります。一方ソーシャルログインは、SNSアカウントさえあればどの端末からでも入れます。両方を並べて置き、ユーザーに選ばせるのが実務上もっとも取りこぼしが少ない構成です。

導入のメリット

登録の途中離脱が減る

入力項目が減り、確認メールの往復も不要になるため、登録フローの完了率が上がります。当社の顧客では登録率が30%向上した例があります(自社顧客実績)。

再訪時のログイン率が上がる

パスワードを忘れて離脱する、という最大の障害が無くなります。ID・パスワードの再設定に伴う問い合わせも減るため、サポートの負荷も下がります。

会員情報の入力を補助できる

取得した情報をフォームに自動入力すれば、住所や氏名の入力を省けます。当社の顧客ではフォーム離脱率が40%改善した例があります(自社顧客実績)。

LINEでは友だち追加と同時に行える

LINEログインでは、ログインと同時に公式アカウントの友だち追加を行えます。サービス利用意欲がもっとも高い瞬間に接点を作れるため、後からバナーで訴求するより効率的です。当社の顧客では友だち増加数が4倍になった例があります(自社顧客実績)。

導入前に確認すべきこと

SNS側の仕様変更に追随し続ける必要がある

各SNSは認証の仕様や審査基準を変更します。実際にFacebookでは審査が厳格化し、対応を迫られた事業者がいました。自社で実装した場合、この追随はすべて自社の負担になります。

取得した情報の取り扱い

ソーシャルログインでは、SNSから氏名やメールアドレスなどを受け取ります。何を取得し、何に使うのかをプライバシーポリシーに記載し、ユーザーに分かる形にしておく必要があります。

取り扱いの範囲は事業内容によって判断が分かれます。設計段階で自社の法務・管理部門に確認してください。 公開してから見直すと、告知の作り直しが必要になります。 アカウントが使えなくなった場合の導線 ユーザーがSNSアカウントを削除した、または規約違反で凍結された場合、そのままではログインできなくなります。メールアドレスとパスワードによるログインも併せて用意するか、複数のSNSを連携できるようにしておく必要があります。 導入方法:自社開発とASPの比較 実現方法は大きく2つです。

自社開発

ASP(外部サービス)

初期開発

SNSごとに個別に実装する

1つ実装すれば複数に対応

仕様変更

各SNSの変更に都度追随

提供元が吸収

申請

手順を自社で調べる

手順書の提供を受けられる場合がある

費用

開発工数+保守工数

月額利用料

判断の分かれ目は「保守を続けられるか」です。初期開発だけを比べると自社開発が安く見えますが、各SNSの仕様変更は毎年発生します。担当者が異動した後も追随できる体制があるかで選んでください。

よくある質問

ソーシャルログインを入れると、SNSのパスワードが自社に渡りますか?

渡りません。認証はSNS側で完結し、サービスが受け取るのは「本人であることの証明」と、ユーザーが同意した範囲の情報だけです。

どのSNSを載せるべきですか?

利用者層で決めます。国内のBtoCならLINE、BtoBならGoogleが基本です。すべて載せるとかえって迷わせるため、2〜4つに絞ることをおすすめします。

既存の会員データとどう紐づけますか?

メールアドレスで突き合わせるのが一般的ですが、SNSによってはメールアドレスを取得できない場合があります。既存会員が多いサービスほど、この設計を先に決める必要があります。

Login Plus について

Login Plus のログイン画面。6つのソーシャルログインとパスキーに対応
Login Plus のログイン画面。6つのソーシャルログインとパスキーに対応

Login Plusは、6つのIDプロバイダ(Apple・Facebook・Google・X・Yahoo! JAPAN・LINE)とパスキーに、1つの実装で対応できるサービスです。各SNSの仕様変更にはLogin Plus側で対応するため、導入後の保守負担が発生しません。

  • フォームアシスト機能により、取得した情報をフォームへ自動入力
  • LINEの自動友だち追加に対応(別途申請が必要です)
  • 各プロバイダへの申請手順書を無償で提供
  • 他社サービスからの移行にも対応

導入まではおよそ2か月です。プロバイダへの申請に時間がかかるため、スケジュールを引く際はここを見込んでおいてください。

ソーシャルログイン・パスキーの資料をお送りします

対応SNS・料金・実装の流れ・導入事例をまとめています。
「自社に導入できるか」のご相談も、同じフォームから承ります。

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