ソーシャルログインの乗り換え|既存会員を失わない移行手順
ソーシャルログインを乗り換えるとき、何より避けたいのは既存会員の締め出しです。同じSNSアカウントでログインしても、サービスが変わると識別子が変わる場合があります。本記事では、会員を失わずに移行する手順を順を追って説明します。
移行で失敗すると、既存会員が別人として扱われる
ソーシャルログインのサービスを乗り換えて一番困るのは、既存会員がログインできなくなることです。

原因は識別子にあります。ユーザーから見れば同じLINEアカウントでログインしているだけですが、サービス側が保持している識別子が変わると、システムはその人を別人として扱います。
そうなると既存会員は新規会員として登録され、購入履歴もポイントも引き継がれないまま問い合わせが集中し、運用側は手作業での復旧に追われることになります。
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移行の前に確認すること
1. 現在どの識別子で会員を管理しているか
まず、自社のデータベースに何が保存されているかを確かめましょう。

- 各SNSが発行するソーシャルIDを保存しているなら、移行しやすい状態です
- 移行元サービスが発行した独自のIDだけを保存しているなら、注意が必要です
- メールアドレスで管理している場合は、SNSによってはメールアドレスを取得できず、突き合わせができません
2番目のケースでは、その独自IDは移行先では意味を持ちません。移行元からソーシャルIDとの対応表を取得できるかどうかを、ほかの作業より先に確かめておきましょう。
2. どのSNSを引き継ぐか
移行は、対応するSNSを見直す機会にもなります。利用実績を見て、ほとんど使われていないものを外す判断もできます。ただし、少数でも使っている会員がいるなら、その人たちのために代替の導線を用意する必要があります。
3. 各SNSへの申請が引き継げるか
プロバイダへの申請は原則としてサービスごとに必要なので、移行先で申請をやり直すことになります。特にLINEのメールアドレス取得や自動友だち追加は、申請から承認までに時間がかかります。
移行の手順


Step 1:データベースに新しい識別子の置き場所を作る
既存の識別子は消さずに残し、新しい識別子を入れる列を追加しましょう。既存の識別子を残しておけば、失敗したときに元に戻せます。
Step 2:移行先の申請を進める
申請は実装より先に始めましょう。承認が下りていなければ、実装が終わっていてもログインできません。
Step 3:並行稼働で識別子を蓄積する
可能なら一定期間は移行元と移行先の両方を動かし、ログインしてきた会員から順に、新しい識別子を記録していきます。
この期間を取れれば、移行当日の時点で、新しい識別子がまだ無い会員を把握できます。いきなり切り替えるよりも安全です。
Step 4:並行稼働できないときは対応表を一括で取り込む
並行稼働ができない場合は、移行元から対応表を取得して一括で取り込みます。CSVやAPIでの取り込みに対応しているかは、移行先に事前に確認しておきましょう。
Step 5:切り替えと監視
切り替えたあとは、ログイン成功率を監視しましょう。普段より落ちていれば、識別子の引き継ぎに漏れがあります。
移行当日に確認すること
確認 | 見るところ |
|---|---|
既存会員がログインできるか | 複数のSNSで、実際の会員アカウントを使って確認 |
新規登録できるか | 未登録のアカウントで登録し、会員が作られるか |
会員が重複していないか | 同じ人が新規として登録されていないか |
ログイン成功率 | 切り替え前後で比較する |
アプリ内ブラウザ | LINEやInstagram経由での動作 |
当日は、いつでも切り戻せる状態にしておきましょう。既存の識別子を消していなければ、問題が起きても元に戻せます。
よくある質問
ユーザーに再登録してもらう方法ではだめですか?
可能です。ただ、会員は離脱します。「ログインできない」ことを理由に、そのまま戻らなくなる人が出ます。移行の負担を利用者に押しつける形になるため、最後の手段と考えたほうがよいでしょう。
移行にどのくらいかかりますか?
期間を左右するのは申請です。実装だけなら短く済んでも、プロバイダの承認を含めると数週間から2か月程度を見込んでおく必要があります。
移行元のデータは消えますか?
契約次第です。移行元との契約がいつ終わるかを確認してください。対応表を取得する前に契約を切ると、復旧できません。
Login Plus について

Login Plusは、他社サービスからの移行に対応しています。
- CSV または BulkAPI で会員IDを一括発行できる
- 移行期間中の並行稼働に対応
- 各プロバイダへの申請手順書を無償で提供
- 複数のSNSを1つの会員IDに紐づけ可能
乗り換えを考え始めた段階で、移行元との契約終了時期を先に押さえておくと安心です。対応表を取得する前に契約を切ると、会員を引き継げなくなります。
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