ソーシャルログインはどれがいい?取得できる情報を6サービスで比較
どのソーシャルログインがいいかは会員層で決まります。国内のBtoCならLINE、BtoBならGoogle、ECや年齢層が比較的高いサービスならYahoo! JAPANを中心に選ぶのが一般的です。取得できる情報もサービスごとに違います。ソーシャルIDと氏名はほぼ共通で取れますが、生年月日や電話番号は取れないことが多いため、フォームで補う設計が必要です。この記事では、6サービスの取得範囲を一覧にし、足りない項目の補い方と既存会員との名寄せの方法まで説明します。
どれがいい?会員層ごとの選び方
どのソーシャルログインを入れるかは、サービスを使う人の層に合わせて決めるのが基本です。後半で説明する各サービスの特徴から考えると、目安は次のようになります。
- 国内の一般消費者向け(BtoC)……LINE(メールアドレスの取得には申請が必要)
- 法人向け(BtoB)……Google(業務用アカウントなら会社のドメインのメールアドレスが取れる)
- ECや、年齢層が比較的高いサービス……Yahoo! JAPAN(同意があれば属性情報も取れる場合がある)
- iPhoneの利用者が多いサービス……Apple(実際のメールアドレスが隠される場合がある)
- 発信力のあるユーザーが多いサービス……X(取れる会員情報は限られる)
会員情報をできるだけ埋めたい場合や、既存会員との名寄せをメールアドレスで行う場合は、メールアドレスを安定して取れるGoogleかYahoo! JAPANを入れておくと、後の設計が楽になります。Facebookを入れるなら、取得範囲を広げるときにMeta社の審査が必要になることも考えに入れて判断してください。
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IDと氏名は取れるが、生年月日と電話番号は期待しない
どのサービスを入れるか考えるときにあわせて確かめておきたいのが、「どの情報が取れるか」です。ここを読み違えると、会員データの設計をやり直すことになります。
サービスをまたいだ大まかな傾向は次のとおりです。
- ほぼ全サービスで取れる……ソーシャルID(そのSNS内の一意な識別子)、氏名
- サービスによる……メールアドレス、プロフィール画像、ユーザー名
- ほとんど取れない……生年月日、電話番号、住所
ソーシャルログインを入れても、会員情報がすべて埋まるわけではありません。足りない項目は、別途フォームで入力してもらう設計にする必要があります。
サービス別の取得範囲

項目 | Apple | X(旧Twitter) | Yahoo! | LINE | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
ソーシャルID | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
氏名 | ○ | ○ | ○ | △ | △ | △ |
ユーザー名 | × | × | ○ | ○ | △ | ○ |
メールアドレス | △ | △ | ○ | △ | ○ | △ |
生年月日 | × | × | × | × | △ | × |
△は、ユーザーの同意や設定、申請が通るかどうかによって、取れたり取れなかったりする項目です。設計では、取れない場合があるものとして扱ってください。

Apple:メールアドレスが「隠される」ことがある
Appleでサインインでは、ユーザーが実際のメールアドレスを隠すこともできます。その場合に渡されるのは、Appleが発行する転送用のアドレス(@privaterelay.appleid.com)です。
メールは届きますが、実アドレスでの名寄せには使えません。既存会員との突き合わせをメールアドレスで行っているなら、この点が問題になります。
Google:もっとも安定して取れる
メールアドレス・氏名・プロフィール画像を確実に取得できます。BtoBサービスでは業務用のGoogleアカウントで使う人が多く、会社のドメインのメールアドレスが取れるのも実務上の利点です。
LINE:メールアドレスの取得には申請が要る
LINEログインでメールアドレスを取得するには、LINE側に申請して承認を受ける必要があります。申請しないまま実装すると、取れるのはソーシャルIDと表示名だけです。
国内BtoCではLINEが主力になることが多いので、この申請をスケジュールに入れ忘れると、リリース直前に会員設計を見直すことになりかねません。
X(旧Twitter):取得できる範囲は限定的
ソーシャルIDとユーザー名は取れますが、氏名やメールアドレスが取れるかは条件次第です。発信力のあるユーザーが多いサービスでは効果がありますが、会員情報を埋める目的なら、ほかのサービスを優先したほうがよいでしょう。
Facebook:取得範囲を広げるには審査が要る
取得できる情報の範囲を広げるには、Meta社の審査を通す必要があります。審査基準は変わることがあり、申請時に通った内容が将来も通るとは限りません。
Yahoo! JAPAN:属性情報が比較的取りやすい
メールアドレスに加え、ユーザーの同意があれば属性情報も取得できる場合があります。ECや、比較的年齢層の高いサービスでよく採用されています。
取れない情報をどう補うか

1. 登録直後に最小限だけ聞く
ソーシャルログインで登録が終わった直後に、本当に必要な項目だけを1画面で聞くようにしましょう。ここで項目を増やすと、せっかく減らした離脱がまた増えてしまいます。
2. 使う場面で聞く
配送先住所は購入時に、電話番号は予約時にというように、必要になった時点で聞けば十分で、登録の時点でまとめて聞く必要はありません。
3. フォームの自動入力で手間を減らす
取得済みの情報をフォームへ自動で反映すれば、入力欄が残っていても負担は下がります。当社の顧客ではフォーム離脱率が40%改善した例があります(自社顧客実績)。
既存会員との名寄せ
すでに会員がいるサービスでは、ソーシャルログインで入ってきた人が既存会員かどうかを判定しなければなりません。

突き合わせにはメールアドレスを使うのが一般的です。ただ、Appleの転送用アドレスのように、メールアドレスが取れない、あるいは実アドレスでない場合があるので、次のどの方式で対応するかを先に決めておきましょう。
- メールアドレスが取れないサービスは、名寄せ対象から外す
- ログイン後に「既存の会員IDと連携しますか」と確認する画面を挟む
- 1つの会員IDに複数のSNSを紐づけられる構造にしておく
会員数が増えてから方式を変えるのは難しいため、最初の設計の段階で決めておくのが安全です。
よくある質問
ソーシャルログインはいくつ入れればいいですか?
6つすべてを並べる必要はありません。会員層に合うサービスを中心に選び、メールアドレスで名寄せをするなら、GoogleかYahoo! JAPANのようにメールアドレスを安定して取れるものを含めておくのが無難です。ボタンが多すぎると、かえってどれを押せばいいか迷わせることもあります。
メールアドレスを確実に取りたい場合は、どれがいいですか?
上の表で○が付いているのはGoogleとYahoo! JAPANです。LINE・Apple・Facebook・Xは、申請やユーザーの設定によって取れない場合があるため、取れなかったときにフォームで入力してもらう流れも用意しておいてください。
取得した情報は後から増やせますか?
取得範囲を広げる場合、ユーザーに再度同意を求める必要があり、サービスによっては申請や審査も必要です。最初に必要な範囲を決めておくほうが確実です。
ユーザーがSNS側で氏名を変更したら、こちらも変わりますか?
自動では変わりません。ログインのたびに最新の情報を取得して更新するか、初回のみ取得して以降は自社で管理するかを決めておく必要があります。
Login Plus について

Login Plusは、6つのIDプロバイダとパスキーに1つの実装で対応できるサービスです。取得できる情報の違いはLogin Plus側で吸収するので、統一された形で受け取れます。
- フォームアシスト機能で、取得した情報をフォームへ自動入力
- 各プロバイダへの申請手順書を無償で提供(LINEのメールアドレス申請を含む)
- 複数のSNSを1つの会員IDに紐づけ可能
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