ソーシャルログインのメリット・デメリット|導入前に確認すべき7点
ソーシャルログインで得られるのは、会員登録やログインの途中離脱が減ることです。その代わり、各SNSの仕様変更に合わせ続ける負担が生じます。事業者が導入前に決めておくべき7点を、判断する順に並べました。
得られるのは離脱の減少、負うのは仕様変更への追随
ソーシャルログインを入れると、会員登録やログインの途中で離脱する人が減ります。引き換えに、各SNSが仕様を変えるたびに自社の実装を合わせ続ける責任を負います。検討の材料は、突き詰めるとこの2つです。

「便利そうだから」で始めると、2年目以降の保守で行き詰まります。導入の前に、誰が仕様変更に追随するのかを決めておきましょう。
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メリット


1. 登録フローの完了率が上がる
従来の会員登録では、情報を入力して送信し、届いた確認メールから認証を済ませるまで、ユーザーが操作を中断する場面が何度もあります。離脱はその場面で起きます。ソーシャルログインならボタン1つで登録が終わるので、途中で離脱する場面がほとんどありません。当社の顧客では、登録率が30%向上した例があります(自社顧客実績)。
2. 再訪時に「パスワードを忘れた」が起きない
再ログインでいちばんつまずくのはパスワード忘れです。ソーシャルログインはSNS側のセッションを使うため、この問題は仕組みのうえで起きません。パスワード再設定の問い合わせも減ります。
3. フォーム入力を補助できる
取得した氏名やメールアドレスをフォームへ自動で入れれば、ユーザーが自分で打つ項目は減ります。当社の顧客では、フォーム離脱率が40%改善した例があります(自社顧客実績)。
4. パスワードを保管しなくて済む
認証はSNS側で完結するため、ユーザーのパスワードが自社に渡ることはありません。保管していない情報が漏えいすることはありません。セキュリティ上のリスクを1つ減らせます。
デメリットと、その対処

5. SNS側の仕様変更に追随し続ける必要がある
導入後の負担として最も重いのがこれです。各SNSは認証の仕様や審査の基準、取得できる情報の範囲を変えていき、Facebookで審査が厳しくなったときには、実際に対応に追われた事業者がいました。
初期開発の見積もりだけで判断すると、この点を見落とします。費用は一度では終わらず、追随のために毎年発生します。自社で実装する場合は、担当者が異動したあとも対応を続けられる体制が必要です。
6. 取得できる情報には限りがある
氏名やメールアドレスは多くのサービスで取得できます。一方、生年月日や電話番号は取得できないことが多く、フォームで別に入力してもらう設計が必要になります。「入れれば会員情報が埋まる」と見込んで設計すると、後で作り直すことになります。
取得範囲はサービスごとに違います。詳しくは「ソーシャルログインで取得できる情報」の記事で整理しています。
7. アカウントが使えなくなるとログインできない
ユーザーがSNSアカウントを削除したり、規約違反で凍結されたりすると、そのままではサイトに入れなくなります。
そのため、代わりのログイン手段が必要です。メールアドレスとパスワードによるログインを併設するか、複数のSNSを1つの会員IDに紐づけられるようにしておきましょう。既存の会員がいる状態で後から追加するのは難しいため、最初の設計に含めておくのがおすすめです。
取得した情報の取り扱いを決めておく
SNSから受け取る情報を何に使うのかを整理し、プライバシーポリシーに記載しておきましょう。どこまで使ってよいかは事業内容によって判断が分かれるため、設計の段階で自社の法務・管理部門に確認してください。
よくあるトラブルと防ぎ方
起きること | 原因 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
同じ人が複数の会員IDを持つ | SNSを載せすぎて、前回どれで登録したか忘れる | 2〜4つに絞る。メールアドレスで名寄せする |
ログインできなくなる | SNSアカウントの削除・凍結 | 代替のログイン手段を併設する |
会員情報が埋まらない | 取得できない項目を前提に設計した | 取得範囲を導入前に確認する |
ある日突然エラーになる | SNS側の仕様変更に気付かなかった | 追随の担当を決める。またはASPを使う |
判断の順序
- 利用者層はどのアカウントを持っているか。これをもとに、載せるSNSを2〜4つに絞ります。
- 何の情報が必要か。取得できない項目は、フォームで補う設計にします。
- 代替のログイン手段をどうするか。後から追加するのは難しいため、早めに決めておきましょう。
- 取得した情報をどう扱うか。設計の段階で法務・管理部門に確認します。
- 誰が仕様変更に追随するか。自社開発にするかASPを使うかは、ここで決まります。
Login Plus について

Login Plusは、6つのIDプロバイダ(Apple・Facebook・Google・X・Yahoo! JAPAN・LINE)とパスキーに1つの実装で対応できるサービスです。上記5番目の「誰が追随するか」を、Login Plus側で引き受けます。
- 各SNSの仕様変更にはLogin Plus側で対応
- フォームアシスト機能で入力を補助
- 各プロバイダへの申請手順書を無償で提供
- 複数のSNSを1つの会員IDに紐づけ可能
導入までおよそ2か月です。プロバイダへの申請に時間がかかるため、スケジュールにはここを見込んでください。
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