ソーシャルログイン

Appleでサインインとは?特徴・注意点・実装前に決めること

Appleでサインインの最大の特徴は、ユーザーが実際のメールアドレスを隠せることです。隠された場合、既存会員との名寄せにメールアドレスを使えません。名寄せの方法や氏名の保存、メール以外の連絡手段は、実装を始める前に決めておく必要があります。

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Appleでサインインとは

Appleを含む6つのソーシャルログインに対応
Appleを含む6つのソーシャルログインに対応

Appleでサインイン(Sign in with Apple)は、ユーザーがApple IDでWebサービスやアプリへ登録・ログインできる仕組みです。他のソーシャルログインと同じくパスワードはサービス側に渡らず、認証はFace IDやTouch IDで完結します。

他のソーシャルログインと大きく違うのは、プライバシーの扱いです。ユーザーは、自分のメールアドレスをサービスに渡すかどうかを選べます。

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メールアドレスを隠せる仕様

ユーザーは登録時に、メールアドレスの渡し方を2通りから選べます。

  • 「メールを共有」を選ぶと、実際のアドレスが渡されます。
  • 「メールを非公開」を選ぶと、Appleが発行する転送用アドレス(@privaterelay.appleid.com)が渡されます。

非公開を選んだユーザーにも、メールは届きます。Appleが実アドレスへ転送するためです。ただし、サービス側から見えるのは転送用のアドレスだけです。

「メールを共有」では実際のアドレス、「メールを非公開」ではAppleの転送用アドレスが渡され、非公開でもメールは届くがユーザーが転送を停止できることを比較した図。
メールの共有と非公開の違い

既存会員との名寄せに影響する

この仕様でいちばん影響を受けるのが名寄せです。既存会員との名寄せは、メールアドレスでは行えません。同じ人が過去にメールアドレスで登録していても、Appleでサインインしたときに渡されるのは別のアドレスなので、突き合わせても一致しないのです。

対処の方法には、次のようなものがあります。

  • ログイン後に「既存の会員IDと連携しますか」と確認する画面を挟む
  • 1つの会員IDに複数のログイン手段を紐づけられる構造にしておく
  • Appleは新規登録専用と割り切る

どれを選ぶにしても、会員数が増えてからでは構造を変えにくくなります。導入前の段階で決めておきましょう。

転送の解除にも備える

ユーザーはApple側の設定から、いつでも転送を停止できます。停止されるとメールは届かなくなるため、メールだけを連絡手段にする設計は避けたほうが安全です。

iOSアプリでは用意が求められる

iOSアプリで他のソーシャルログイン(Google・Facebookなど)を提供する場合は、Appleでサインインも併せて提供することが求められます。審査でも指摘される項目です。

他のソーシャルログインを載せるiOSアプリでは提供が求められ審査でも指摘される一方、Webのみのサービスやメールログインのみのアプリでは必須ではないことを比較した図。
Appleでサインインが求められる場合

一方、Webのみのサービスや、メールアドレスによるログインしか提供していないアプリでは必須ではありません。対象になるかどうかは、自社の提供形態で決まります。

取得できる情報

項目

取得

備考

ユーザー識別子

○

会員の識別に使う

氏名

△

初回のログイン時のみ渡される

メールアドレス

△

非公開を選ばれると転送用アドレス

生年月日・電話番号

×

別途フォームで取得する

他のサービスと違うのは、氏名が初回のログイン時にしか渡されない点です。初回に保存し損ねると、2回目以降は取得できません。氏名を保存する処理は、最初の実装に必ず含めておきましょう。

実装前に決めること

  1. 既存会員との名寄せを、メールアドレスを使わずにどう行うか
  2. 初回のログイン時にだけ渡される氏名を、その場でどう保存するか
  3. 転送が止まったときに備えて、メール以外にどんな連絡手段を用意するか
  4. Apple IDを持たない利用者を、どのログイン手段へ案内するか
名寄せの方法、氏名の保存、メール以外の連絡手段、Apple IDを持たない人の導線の4点を、それぞれAppleでサインインの仕様と結びつけて示した図。
実装前に決める4点とその理由

Apple Developerでの設定から、ログインの処理、公開後の運用までの手順は、Appleでサインインの導入手順で解説しています。

よくある質問

非公開のアドレスにメールを送れますか?

送れます。Appleが実アドレスへ転送します。ただし、ユーザーが転送を停止すると届かなくなります。

Androidのユーザーも使えますか?

使えます。Apple IDがあればWebブラウザから利用できます。ただ、実際に使うのはiOSの利用者が中心です。

Appleだけを載せる選択はありますか?

おすすめしません。取得できる情報が限られるうえ、利用者がiOS中心に偏るためです。他のソーシャルログインと並べて載せる形が基本になります。

Login Plus について

Login Plus のログイン画面。6つのソーシャルログインとパスキーに対応
Login Plus のログイン画面。6つのソーシャルログインとパスキーに対応

Login Plusは、Appleを含む6つのIDプロバイダとパスキーに、1つの実装で対応できるサービスです。

  • 初回のみ渡される氏名の保存も、Login Plus側で扱う
  • 複数のSNSを1つの会員IDに紐づけ可能
  • Appleへの申請手順書を無償で提供

ソーシャルログイン・パスキーの資料をお送りします

対応SNS・料金・実装の流れ・導入事例をまとめています。
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